2020/06/14 入部を迷っている方へ

こんばんは。
2年マネージャーの折橋です。

新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、札幌学生野球連盟春季リーグ戦は中止となりました。
非常に残念ではありますが、現在は個人ができる練習を各自行っています。
秋季リーグ戦に向けてチーム一同精進して参りますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。


1か月以上にわたり続けてきた新歓活動も功を奏し、現在9名の選手が入部を決定してくれています。


新歓活動を進める中、なぜ硬式野球部に入部したかを振り返る機会が増えました。
また、私が1年前に入部を悩んでいたのと同じ悩みを抱えた新入生に多く出会います。
だからこそ、そんな皆さんに伝えたいことがあります。


今回は私自身について書かせていただきたいと思います。

長くなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。


私は高校生活を高校野球に捧げました。
私のチームでは、マネージャーも立派なチームの一員として選手同様の規律と野球部員としての自覚・覚悟が求められ、気がつけば部活一色の生活でした。
高校野球を通じて得た経験と出会いは一生もので、後悔はありません。私を育ててくれた監督、顧問の先生方、チームメイトには非常に感謝しています。


しかし、私には高校生活で出来なかったことがあります。
それは、放課後に友達と遊ぶこと、旅行をすること、そして何より勉強すること、です。
 

放課後、遊びに行く友人たちの誘いに
「ごめん部活あるから…」
とお決まりの言葉で断ることが悲しくなる時もありました。
コツコツ課題をやり受験に向かっている友人たちと比べて、提出したことのない真っ白で綺麗な古典の課題を見て自己嫌悪に陥ることもありました。


そのため、大学生活では
「たくさん遊ぼう」「しっかり勉強しよう」
と思っていました。

部活をしながらでも、多くのことを器用にこなしていく人はたくさんいます。
しかし、要領が悪く1つのことしか見えなくなる私には難しいことでした。


もう一度部活に関わるのは高校時代の繰り返しなのではないか。
入部したら、高校時代にできなかったことは、また、できないのではないか。


それでも、もう一度部活がしたい、野球に関わりたい。
この想いも大きかったです。
先輩に誘われグラウンドに足を運んだり、リーグ戦を見に行ったりするうちにこれらの想いが一層強くなり、気が付けば高校野球での経験を思い出していました。

延長12回、5時間3分の熱戦を制した高3の夏大
関東大会や茨城県大会決勝という大きな舞台で任せて頂いた場内アナウンス
どの瞬間も
「もう一度」
はありません。
しかし、硬式野球部に入部しなかったら
「それ以上」
の経験もできないのだ、と思いました。


この瞬間から、私の気持ちは決まっていたのだと思います。
それでも一歩が踏み出せない私は、毎晩高校時代のチームメイトに電話をかけ、相談に乗ってもらっていました。
大学でも野球を続けている人、野球以外のスポーツで全国大会を目指すことに決めた人、野球とは全く違う新しいことを始めた人。

皆それぞれが新たな目標に向かって進んでいました。


その後も色々悩みましたが、
自分次第。自分がやりたいことを全部やる。
と決めました。
大学生には思いの外、時間があります。
部活も勉強も遊びも、自分次第で全て行うことができるのではないか。
不安や、自分は要領が悪いという否定的な決めつけから、最後の学生生活で自分がやりたいこと・好きなことを諦めてしまうのは一生後悔するのではないかと思いました。




私が北大硬式野球部に入部してから約1年が経ちます。
私は北大硬式野球部で多くのことを学び、高校野球とは一味違った野球・部活への関わり方を知りました。


北大硬式野球部には後輩も意見が言え、提案ができる環境があります。
マネージャーもチームの運営に積極的に関わっていきます。
間違いなく、自分が成長できる場です。


高校時代に監督やキャプテンが与えてくれていた、女子マネージャーである私が積極的に話をする場、意見を伝える場での経験は今になってやっと活かされつつあり、自分のものにすることができ始めていると感じています。


人前で話すこと、人に意見を伝えることが苦手だった私は、この1年間で少しは成長したのではないでしょうか。



もちろん勉強にもしっかり取り組んでいます。
空きコマには友人と課題をやり、部活後に図書館で勉強することも多くあります。
コロナの影響で中止になってしまいましたが、大学のプログラムでフィンランド・エストニアに行く予定でした。
海外留学は大学生活の目標の一つでもあるので達成したいです。



そして、オフの日は全力で遊んでいます(笑)
友人に恵まれたこともあり、この1年間だけで様々なところへ行きました。
他の北大生より北海道を満喫している自信があります。



私は北大硬式野球部に入って本当に良かったです。
大学でもチームメイトに恵まれたこと、自分にしかできない経験ができること、得意・好きが活かせることなど、このチームで得られる多くのことに感謝しています。
あの時、自分にはもう野球部のマネージャーは無理だ。と諦めなくて良かったです。




「マネージャーはお手伝いさんじゃない。」



女子マネージャーは、どのように部活に関わるかも自分次第です。

新入生には、自分を活かせて、最大限に大学生活を楽しめる環境を見つけてもらいたいです。


折橋