team 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
北大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
樽商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

バッテリー

北大:吉丸 - 堀井
商大:吉川、附田 - 奥山

守りの野球

札幌学生野球連盟二部秋季リーグ戦一節第5戦が円山球場で行われた。昨日同試合が六回まで行われたものの降雨により再試合。同じ相手と連日の試合となった。昨日とは一転し天気は晴れ。雨足を心配せずにのびのびとプレーに集中できた。
相手校は昨日に引き続き小樽商科大学であった。小樽市に位置する国立大学で商学部のみの単科大学である。近所の国立大学ということもあってか交流が深く、毎年一度定期戦を行っている。そのため話したことのある選手同士もいるくらいの間柄である。それだけに負けられない試合であった。

北大の先発は一年生投手・吉丸(春日部=1年)であった。筆者は初めて彼の投球を見ることとなったが噂には聞いていた。なんと一年生ながら今季すでに2勝をあげているのだ。期待を胸に観戦に勤しんだ。

一回の攻防。両チームともにランナーを出すものの得点には結びつけられず無得点に終わった。
しかし、二回に早くも試合が動く。四球二つと犠打で一・三塁のチャンスを作ると、相手の牽制エラーの間に一点をもぎ取った。この時点では本試合は乱打戦になるものと予想された。しかし、結果的にこの一点が大きく試合を左右する得点となった。
というのも三回以降四球などで両チームともにランナーを出すものの肝心のヒットが出ない。吉丸はいくつかの四球を出したが基本的に制球は安定しており、被安打1失点0で前半を折り返す好投を見せた。また、相手投手も負けじと劣らず被安打2失点1で前半を折り返し、完全なる投手戦にもつれこんだ。
後半はスモールベースボールに拍車がかかる。いかにして一点を取るかという流れへとシフトした。しかし打撃陣はチャンスで一本が出ない、犠打で併殺を食らうなどと散々であった。一方で投手の吉丸は淡々と投げ続けた。後半に入っても制球・球威ともに衰えを知らず、気がついたら96球で完投完封。1点を守り抜き3勝目をあげた。
吉丸は制球、テンポ、フィールディングがいずれもハイレベルで今後の活躍が非常に期待される。

北大は良い流れで一節を終えることができた。この雰囲気、緊張感を持続しつつ二節を迎えられることを切に願う。

山﨑

~著者の今日のMVP~

吉丸:9回被安打1で完封

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