バッテリー

商大　●早川－林(優)

北大　宮澤、〇吉丸、市川－池田

初の無観客試合、粘り勝ち

「蔓延防止等重点措置」が適用となったため、おそらく札幌学生野球史上初めての無観客試合での開催となりました。日曜日の試合が雨天延期となり、春季リーグ戦2戦目の相手は小樽商科大学。昨秋のサヨナラ勝利など、毎年接戦になる相手で気を抜けない一戦です。

両チームともに1回、2回はランナーを出すものの得点には結びつけられず無得点に終わります。試合が動いたのは3回。北海道大学の先発宮澤（長野＝3年）が2死1塁から3連打を浴び、この回2点を失います。

何とかチャンスを作りたい北大打線は4回、先頭の2番佐々木（横浜翠嵐＝3年）が右中間にツーベースヒット、3番岩澤（川和＝4年）がライト前ヒットを放ち、1、3塁とし今日初めて得点圏にランナーを進めます。このチャンスで続く5番近江（浦和＝2年）のレフトへの犠牲フライ、7番藤原（洛南＝2年）のねじ切りセンター前ヒットでこの回2点を奪い、同点に追いつきます。

5回の守備では四球やヒットなどで2死満塁のピンチを招きますが、宮澤が気迫のピッチングで抑え、リーグ戦未だ無失点の吉丸（春日部＝3年）へとバトンをつなぎます。さすがMr.0、ピンチにも動じず、スコアボードに0を並べます。投手陣の粘りのピッチングに応えたい北大打線は8回、先頭の中前（札幌南＝4年）が四球で出塁すると、代走山上（湘南＝2年）が送られます。すかさず盗塁を決め、0死2塁のチャンスを作ります。そして5番近江（浦和＝2年）のサードへの送りバントが相手のミスを誘い、1点をもぎ取り逆転に成功します。

この1点を何としても守り抜きたい北大は最終回のマウンドを1戦目先発の市川（仙台第一＝4年）に託します。1戦目とは別人のようなテンポの良い投球で簡単に三者凡退に抑え、3-2で北大が勝利しました。

今日は1戦目と打って変わって粘り勝つ試合になりました。練習や試合など活動が十分にできずにリーグ戦を迎えましたが、この状況で2部優勝、1部昇格を果たすには試合ごとにチームが強くなるしかありません。明日以降もベンチ内外問わず全員で勝利を掴み取ってほしい。

山内

～著者が選ぶ本日のMVP～

吉丸（春日部＝3年）：相手に流れを渡さない粘りのピッチングで勝利に貢献。これを機にMr.0吉丸完全復活してほしい。

本日の写真はこちら