Team 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
北大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
道都大 0 0 4 0 0 1 0 1 × 6

バッテリー
北大:鶴田、門崎、蒲生 - 堀井、菅野
道都大: 福田 - 塚原州

大エースに完封を喫すも、見せた主将の意地

5月21日、札幌六大学春季リーグ第二節、対するは開幕戦で勝ち星を挙げた星槎道都大学。

筆者の印象で例えるならば星槎道都大は圧倒的な個の力が集まった西横綱。朝青龍である。前日に北翔大が東海大を寄り切って初めて土をつけ、北大が札大に勝ったことで首位とのゲーム差を縮めており、優勝戦線にさらに食い込めるかどうかという一戦であった。

北大の先発は鶴田(神奈川・逗子開成=4年)。初回からランナーを背負いながらも無失点で切り抜けるが、3回に四死球とヒットが重なり2失点。続く満塁の場面で門崎(静岡・韮山=3年)にマウンドを託すもフルカウントから安打を許しさらに2点を失った。
4回以降は門崎、蒲生(滋賀・守山=2年)、高橋由(旭川東=2年)の継投で道都大打線を2失点に抑えるも、打線の反撃なく6対0でゲームセットとなった。

許した安打数こそ互いに4安打と同じであったが、投球内容は雲泥の差であり、それが6対0というスコアとなって表れたように感じた。道都大を昨年全国準優勝に導いた大エース左腕福田投手は安定した投球で無四球完封。最後まで流れを渡すことはなかった。両校互いに長打が出ない展開が続いたが、8回裏の生田目選手の適時二塁打が試合を決定づけた。

しかしながら北大打線は合田(札幌東=3年)、小川(千葉・県立船橋=4年)をはじめ相変わらず振れている選手が多く、以降の試合での爆発を期待させるものであった。今試合で安打を放った選手は稲場(札幌国際情報=4年・首相)、河原木(札幌北陵=3年)、菅野(札幌南=3年)。特に2番打者の稲場は大エース福田投手から2安打を放ち、凡退した打席も好守に阻まれたものの捉えた鋭い打球を放っており、主将の存在感を見せつけた。
また二節からベンチに戻ってきた頼れる主力の山崎(都立国立=4年)、藤原(都立国立=2年)やチーム随一の爆裂パワーを持つ安井(旭川東=4年)がチームに勢いをもたらしてくれることにも期待したい。

残るは3試合。同日に学園大が今季初勝利を収めており北大は優勝の可能性をまだ残していると同時に最下位になる可能性も残している。力みは抜いても気は抜かず、千秋楽まで駆け抜けて欲しい。

 

~著者の今日のMVP~

筆者の今日のMVP

・稲場…2安打の活躍だけでなくファウルチップが当たった相手捕手を気遣う心優しい一面も見せた。
・菅野…打線が苦しむなか一打席勝負の代打でしっかりと結果を残した。ビハインドの終盤のキーマンとなるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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